北欧留学記ーフィンランド・ヘルシンキ大学ー

フィンランド、ヘルシンキ大学での留学生活について綴ります。

念願の学校訪問をしたよ、という話

こんにちは!moi!

 

ヘルシンキはいよいよ寒くなって参りました。

 

朝起きたら、、

 

2度。

 

ヒートテック・セーター・セーター・秋冬用ジャケット・ユニクロウルトラライトダウンというフル装備で登校しております。

 

本日の一枚はこちら

 

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部屋の窓からの景色。寮の中庭です。左下に見えますでしょうか、暖炉。

 

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マシュマロが焼けちゃいます。幸福の形。寒かった・・・

 

続いてこちら

 

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家から徒歩5分のところにある公共ビーチ。こちらでは・・

 

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こんなことができます。寒かった・・・。

 

 

と、いうことで、なんともいえぬスローライフを送っている僕ですが先日ようやく、

 

念願の・・・

 

学校見学に行ってまいりまいした!!

 

エスポーというヘルシンキのとなりの市にある公立中学校を見させて頂きました。

 

本の学校と似ているところ、全く違うところ、すごいなーと思ったところ、そうでもないな、と思ったところ、注目すべきところがたくさんあって刺激的でした。

 

今回はとったメモを参考に見たもの、聞いたことを出来るだけそのままの形で、少し紹介したいと思います。

 

学校に入ってまず通されたのは職員室。北欧らしいデザインと色使いのモダンな職員室でした。working room とrelaxing roomがあってrelaxing room が一番多きかったのが印象的でした。システムキッチンやビーズクッション等もあってショールームで展示されているリビングみたいな。プリントの山とかほとんどもなく全体的にすっきりしてました。

 

最初に見学した授業はhealth care の授業。一番近い科目は家庭科でしょうか。授業テーマは摂食障害について。先生がパワポのスライドを使って説明しつつ、たまにペアディスカッションをはさみつつ、といった具合。

 

ここでまず驚いたのは、この授業all englishで行われているということ。中三です。

anorexia とか bulimiaとか、小難しい単語バンバン出てきてました。

 

中三にして英語「で」学ぶ。どっかの国立大学が最近ようやくいいだしたことですね。

 

でもよくよく話を聞くと、all englishのクラスは選択制で基本的には親の方針で受けるかどうか決まるそうです。そしてとってる学生の大体は幼稚園、小学校から all english になれてるのでここまで英語が使えるのであって、全生徒が、ということではありません。

 

続いては英語の授業。これは、英語「を」学ぶ授業です。

普通の英語の授業ってことですね。

 

でもねでもね

 

ここでもやっぱり all english でした。

 

英語「を」英語「で」学ぶわけですね。

 

生徒の英語力にはかなり差があるように見えました。小説「蠅の王」を教材にして章ごとに読んで、先生が作った質問(彼はなぜそのような行動をとったのでしょう、みたいな国語チックな質問)の答えを英作文してノートに書いて、それについてディスカッション、という流れだったのですが、全部の文が I think で始まって30ワードくらいしか書いていない生徒もいれば、一つの質問に100ワード以上淀みなく書き進める生徒も居ました。生徒とも少し喋ったのですが、一言二言で会話が終わってしまう子もいれば何の問題もなく普通に会話できる子もいました。

 

でも、さらっと言いましたが、教材は「蠅の王」です。当たり前のように原書。簡略化されたペンギンブックスとかじゃありません。

 

この本は難しいから、一週間に2章しか読めないの、と先生が言った時思わず笑ってしまいました。

 

まあ、フィンランドの英語力に関してはいろいろ要因があるようなのでまた別で調べて書こうと思います。

 

最後の授業は生物。ちな all english 。

youtubeに上がってる教材動画を使って、キノコの構造と部位の名前を学びます。

 

なんというかこちらは一番僕の知ってる日本の授業に近い形でした。考えるというよりかは、覚える。書いて覚える。all English であること以外は特に変わったことはありませんでした。(先生も、この授業つまらないわよね、と終わった後言ってました)

 

 

さてさてそんな感じで始まり追わった学校見学ですが、全体を通して気になったことがいくつか。

 

 

1.全教室ICT完備!!

プロジェクターと、スクリーン、PC、あの手元映すやつ、音響、etc、これらが「全教室」に備わってました。先生もパワポだったりyoutubeだったりを使って授業します。もちろん黒板も使いますがあくまで補助的な用途で。

 

2.制服がない

フィンランドではいまや制服がある学校はもう存在しないそうです。生徒は思い思いの服を着てました(しゃれつくかと思いきや男子は大体スウェットかジャージ)。髪の色も自由。もちろん長さも。あまりにもセクシーすぎる場合を除いて見た目に関する制限はないといっていました。

 

3.完全移動教室性

なんと休み時間は生徒は教室から追い出されてしまいます。教室がオートロックで中から先生が開けてくれないと教室に入れないので、授業が始まるまでは生徒は廊下で待機します。廊下にずらっと子供たちが座ったり寝っ転がったりしている光景はなんとも圧巻でした。授業資料などをいちいち職員室と往復させずに済むので先生の負担はかなり減るそうです。ちなみに(もちろん?)席は自由席でした。

 

日本だと下手したら同じ場所に同じメンバーと何時間もずっと一緒にいるわけで、そういうところでの生徒への影響とかも、案外違ってきたりするのかもしれませんね。

 

4.クラスサイズは基本20人

どのクラスも20人程度で構成されていました。男女比はクラスによってまちまちです。

 

 

パット思いだせる限りではこれくらいです。あと言っておきたいことは部活がないことくらいですかね。放課後の活動は完全に学校は無関係。

 

カリキュラムや特別教育についても聞いたのですが、それに関してはもっと大きいところの制度的な話になってしまうので、キチンと授業でやり終わってから書こうと思います。

 

来週、また別の学校を訪問させていただくことになっているので、また新しい発見をしてきたいと思います。

 

ではでは。moi moi!

 

P.S.

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写真は給食だけでご勘弁。もちろん教室ではなく、大きなカフェテリアで食べます。調理室直結でセルフサービス。ポテトと野菜は取り放題。パンも食べ放題(多分)

 

もちろん、無料です。