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北欧留学記ーフィンランド・ヘルシンキ大学ー

フィンランド、ヘルシンキ大学での留学生活について綴ります。

学校訪問Ⅱ!!

こんにちは。moi!!

 

ついにフィンランドは氷点下を迎え出しました。

 

ちょっと前までは最低気温5度とかだったような気がするのに、最近では最高気温が5度です。

 

お蔭さまで、ごりっごりのもふっもふの冬服を買ってしまいました。

 

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写真だとまあふつうに見えるんですけど、着てみるともこもこしていてかなりあったかいです。南極探検隊になったような気分になります。

 

フェザー30%、ダウン70%で179€のところシーゾナルセール20€引きで159€でした。(丁度今週は季節の変わり目ということで市内の多くの店でシーゾナルセールをやっています)

 

正直、太陽が出ていたころは持ってきた服を重ね着しまくれば何とか冬をしのげるんじゃないかと思ってたんですけど、氷点下の曇り空の下、風が吹いた瞬間諦めました。

 

 

 

さて、そんなくそ寒い中、二度目の学校訪問に行ってきました!

 

前回もそうだったんですけど、授業で配られる論文読んでるだけだと知識として知って理解しておしまい。。となってしまうことも多い中、実際にみたり生徒の声を聞いたりすると、疑問や批判、新しい視点等がどんどん浮かんできて、、

 

やっぱり頭でっかちはあかんなア

 

と思わされました。

 

というより本当は、論文を読むだけでいろんなところに考えを飛ばせるようになるのが理想なんでしょう。マア、オイオイ。

 

そして、これは授業中もそうなんですけど、日本のそれと比べようにも意外と日本の学校の仕組みを知らなかったり、調べてみたら自分の経験がもうすでに過去のものになっていたりして

 

大学三年の後期、知りたい欲に震えています。

 

今まで大学に入学しても、結構受験的な「お勉強」に縛られていたところもあったので、嬉しい限りです。

 

これも留学の良さのうちの一つですかね!

 

 

今回は、図工、音楽、数学の三教科を見させていただきました。ただ授業に関しては前回の訪問以上に特徴的だったことはなく、今回は生徒や先生たちの実際の言葉からフィンラド教育について感じたことをかいていきたいと思います。また、言及していないところは前回と同じだった(教室はオートロックで生徒は廊下待機だったとかICT完備とか)か僕が気づかなかったか、どちらかということでお願いします:) 

healsp.hatenablog.com

 

今回訪ねさせていただいたのは、中高併設の公立校です。中高の通常コースに加え、中学校にはインターナショナルコース、高校には数学特化コースが設けられています。

この数学特化コースはレベルが高く、ヘルシンキ市内全域及びエスポーやヴァンタ―といった隣町からも応募があるとのこと。そのため学生寮があります。

 

学校間の格差の少なさがウリのフィンランドですが、特にヘルシンキを中心としてこういった特色校の競争は以前激しいそうです。

 

特にこの学校は、national core curriculum に沿った授業をしているものの地方自治体には所属しておらず、国からfundをもらっているだけなので細かな決定を全て学校単位で出来ます。(普通、学校は市に所属して大まかな方針は市が決めます。)

 

でも、特色校とはいえやはり学費は無料。給食費も、無料。

 

 

1.この学校のシステムで一番驚いたのがWilma System。

 

教員、生徒、親、子の三者の情報共有は全て、なんと、オンライン!!

しかも、このシステムの大元は国と地方自治体。数年前に導入されたらしく、国レベルでの普及率はわかりませんが特別モデル校の特殊ケースというわけでもなさそうです。

 

例えば、生徒の履修授業、成績、出欠管理、親への連絡、親からの連絡、宿題、etc.、これらのことは全てオンラインで行われます。

 

また先生は特定の生徒や親何人かを対象にしたforum(ラインやメッセンジャーのグループのようなもの)を作ったりすることも出来ます。

 

大学のオンラインシステムをそのまま中等教育に移行した感じです。

 

導入当初は保護者からの反対や問い合わせも多かったといっていましたが、今では問題なく機能しているそうです。

 

 

2.次に印象的だったのは「trust」という言葉です。

 

先生が学校の方針を説明するときに何度も使った言葉です。そういえば前回の学校でも同じようなことを言っていましたね。

 

学校の方針として、基本的に生徒を信頼することからすべてが始まるとのこと。親や教員の不必要な干渉はいらない。

 

この考えがよく表れていたのが数学の授業でした。

 

演習の時間に、みんな一生懸命数学の問題を解いている中、一部の生徒は全く無関心でボーっとしてたり、おしゃべりしてたり音楽聞きながらやってたり、内職してたり、クラス全体としてまとまりがある感じではありませんでした。

 

そこの指摘に対する先生の回答が「信頼」。

 

例えば宿題は出すものの(フィンランドの学校に宿題がないっていうのは嘘です!!笑)、授業ごとに「次の授業までにやってくる」宿題として出すのではなく、「学期末までに終わらせる」宿題として出すのだそうです。

 

一部の生徒はもうすでに授業範囲が終わってしまっているし、例え追いついていなくても最終的に帳尻が会えばそれでいいという考え。先生は、生徒がきちんと自分のペースで勉強すると「信じて」いるわけです。(なんか騙されているような気になります。。。)

 

前の学校の英語の先生も同じようなことを言っていましたが、その先生は何年も教員をやっていれば生徒のサボるポイントやタイミングは分かってくる。そこを抑えれば後は自由にやらせればいいといったようなことを言っていました。

 

おそらくこうした信頼の裏には小さなクラスサイズと先生と生徒の豊かなコミュニケーションがあるのでしょう。

 

3.このコミュニケーションに関しては、先生と生徒の距離感の近さが大きいと思います。

 

僕の中では最初は、日本語には敬語の概念が強いから、、、ってことで片づけてたんですけど、インターナショナルコースの子たちに話を聞いたときオーストラリア、イギリス、アメリカから移住してきた子たちが

 

「始め、このフランクさになれるのに大変だった」

「この距離感は異常」

 

何て口々に言って盛り上がっていたので、言語の問題だけではなさそうです。

 

フィンランドの学校では新入生から校長先生まで全員がお互いをファーストネームで呼び合います。「その方が生徒にアプローチするのが簡単でしょ?」と満面の笑みで。

 

 

4.また、同じく生徒からの言葉で印象的だったのが次の言葉です。

 

「年のいった先生は自分の教え方を曲げようとしないけど、若い先生は私達がわからないといったら一生懸命、私達がわかるまで別の教え方を探したり考えたりしてくれるの。」

 

さっきの数学の授業もそうですが、今まで授業を行くつか見てきて、はっきりと「生徒が主役の授業」であるということが伝わってきました。先生がそう「思っている」だけじゃなくて、生徒に「先生がそう思っている」ことが伝わるくらい、そして生徒が「そう思」えるくらいにはっきりと。

 

そういえば学校について最初にして頂いたイントロダクションのプレゼンの中で、(おそらく)OECDの「授業中の静けさランキング」というデータが紹介されました。フィンランドはかなりの下位にランクインする中、日本はなんとトップ。「(名指しで)日本と比べて私達の教室はかなり騒がしくまとまりがありません。」と、妙に誇らしげに言っていたのが印象的です。

 

 

 

・・・と、いうことで、少し主観的なレポートになってしまいましたが、こんなもんです。

 

印象としては、フィンランド教育のいいところを網羅的に見れたなあ、という感じです。今後この良さを裏側で支えているものが何なのかをもっと深く観ていきたいです。

 もちろん、問題点も同じく探り出したいですね!

 

ではでは。moi moi!!