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北欧留学記ーフィンランド・ヘルシンキ大学ー

フィンランド、ヘルシンキ大学での留学生活について綴ります。

衣食住・人・努力

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衣食住足りて礼節を知る。

 

大昔の中国のすごい人が言ったんだか書いたんだかしたらしい言葉です。

 

衣食住。

 

フィンランドにきてからこの言葉を強く意識するようになりました。

 

今回はそんな話を書こうと思います。

 

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先日大聖堂前の広場でクリスマスツリーの点灯式に行ってきました。

 

 

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あいにくの霧雨でも、最近のヘルシンキでは珍しいほどの賑わいで、そこらじゅうで子ども達がはしゃぎまわっているのが超かわでした。

 

大聖堂の前でクリスマスソングのコーラスといったパフォーマンスが繰り広げられ、サンタクロース村からリアルサンタまでお見えに。。

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サンタと市長の挨拶が終わると、カウントダウンと共にツリーが点灯。

 

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写真へたくそですが、3時過ぎには日が沈んでしまうヘルシンキによく映えます。

 

 

そしてなんだかよくわからないがクリスマス感満載のパレードが広場の周りをぐるり。

 

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f:id:healsp:20161124041604j:plainものすごい盛況です。

 

綺麗にはもるクリスマスソングのコーラス、スキーウェアを着た沢山の子ども達(フィンランドの子ども達はなぜかみんなスキーウェア{っぽいオーバーオール?}を着ています)、サンタ・トナカイ・妖精だか天使だか何かの使いだかの仮装をした人達。。

 

全部全部ホームメイド感あふれる温かみのある雰囲気を醸し出していて

 

ああフィンランドにいるなア

 

としんみり実感しました。

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と、まあいつも通りのフィンランド紹介はおいておきまして、

 

衣食住の話に戻りましょう。

 

衣食住は人間生活の基本。

 

これはいろんなところで時々耳にする話です。

 

・・・が、

 

実際衣食住を中心に生活を回している人は、結構少ないのではないでしょうか。

 


真冬なのにミニスカートはいてみたり、毎年流行りの服をそそくさ買い替えに行ったり。

 

夏は部屋にカビが生え、冬は隙間風で寒い。

 

そして夜ごはんはカップラーメン。

 

恐らく多くの人が経験済みか、現在進行形なのではないでしょうか?

僕もなんとなく身に覚えがあります。。

 

 

でもフィンランドにきてから、自分の生活の質がすごく上がっているような気がするんです。衣・食・住ともに。

 

 

まず衣ですが、こっちに来るときにスーツケース一個しか持ってこなかったので、まあそれぞれのジャンルから、機能性とお気に入り度を兼ねそろえた「精鋭」達を選んで持ってきてるわけです。

 

組み合わせは3パターンくらい。1週間をそれで回しています。

 

特に最近だと、結局上に分厚いやつがばーっと羽織っちゃうんで特にその下はなんでもいいんですね。

 

日本にいたときは、ファッションとか特に興味ないのに微妙に衣装もちで、さらに悪いことに典型的なええかっこしいなので

 

よく洋服に踊らされてました。

 

それに比べるとこのスタイル、慣れてしまうとものすごく楽です。

 

周りの人もそこまで服に気を使っているように思えず、こっちにきてからは服に目が行くことがなくなりました。二度目になりますが、結局もこもこのごっついアウターをドカンときて終了ですからね。

 

 

続いて食。

 

こっちにきてからは、ほとんど毎日自炊しています。

 

というのも、フィンランドの税金のシステム的に外食が異常なくらい高い一方で、スーパーで材料買って自炊する分には、京都で生活するくらいの感じで暮らしていけます。

 

ということで、毎日作らざるを得ないといった方がいいですかね。

 

同じ理由で、バーなんかに行くととんでもなく値が張ってしまうので、みんなで集まる時は作ったもの持ち寄ってホームパーティーとなるわけです。

 

そうすると、わかりやすい例でいえば、切り身魚が海を泳いでいると思ってるとかそういうことはなくなるわけで。

 

出された食べ物を見たときに調理される前のその材料が頭に思い浮かびやすくなります。

 

だから何だといわれればその通りですが、すごく大切なことだと思います。うまく説明できないんですけど、とにかく大切だと思います。

 

 

住。

 

フィンランドはthe 雪国、the 北国なので、住居の寒さ対策は徹底しています。

 

壁は厚く、建物中に温かい空気かお湯の通ったパイプが張り巡らされているので、外は氷点下の大雪でも部屋の中は非常に快適です。

 

フランス語の先生がフランスにも同じような仕組みがあって非常に住みよいという話をしていたので、もしかしたらヨーロッパ的な作りなのかもしれません。

 

また、多くの家が照明にこだわるという話をよく聞きます。長い冬の多くを家の中で過ごさなければいけないからです。

 

暖炉を備え付けたり、内装のデザインにこだわるのも同じ理由かと。

 

いくつか家を訪ねさせてもらいましたが、もうモデルルームですかってくらいこだわりが詰まっていました。もはや雑誌に載るレベル。

 

 

と、まあ実は疑問だらけのプロパガンダはこれくらいにして、、

 

とにかくフィンランドという国は「衣食住」という考えが人生の基盤と見なされやすいような環境があるように感じます。

 

暗く長く寒い冬。

異常に高い外食。バー。

最低限の生活時間の圧迫を強制しない労働時間、勉強時間。

etc.

 

こういったことが重なって、自然と日々の生活に目を向けるようになっていくのかもしれません。

 

特に3番目の社会的な要因。これは大きいと思います。

 

フィンランド人の友人からたまに「フィンランドはつまらない」という言葉を耳にします。

 

もちろん謙虚だったりネガティブだったりすることもあるだろうが、これは確かにその通りかもしれない。

 

とても社会主義的で、共産主義的で、野心を持ちにくい国。

 

同じ北欧の国デンマークが世界幸福度ランキングで1位に選ばれた時に、デンマーク人はそもそも幸せの定義が他国と違う、という記事が出ました。

 

その幸せの定義こそ、ざっくり言ってしまえば「衣食住」だと思うのです。それから、人。

 

競争で勝つこと、富を手に入れること、野心をもって夢を叶えることよりも、よく食べ、よく暮らすこと。家族や友人と共に目の前にある生活を大切にすること。それが幸せ。

 

そう考えることで現在のような環境を維持しているのではないでしょうか。

 

だから、たまたまそういう幸福感になじめなかった人はそんな国を「つまらない」という。

 

僕の兄はいくら働いても一定以上は国に全部取られ、牛丼屋が24時間開いていない国になど住みたくないと断言しています笑

 

この前知り合った会社経営のおっさんは国と保険会社に8割はとられるといっていました。

 

でもその代わりベーシックインカム(検討中)。

 

 

もちろん○○主義的なところは色々価値観があって社会が成り立っていると思うので、どっちがいいとか当然人それぞれでいいと思うのですが

 

そういう生き方・幸福感がある、ということを知ること(体感すること)は非常に大切なことだと思いました。(結論。)

 

僕自身が、競争社会のどろどろの一部になって色々見えなくなっていた覚えもあります。。受験戦争が悪いとかゆとりがどうこうとかじゃなくって、それしか選択肢がないように思えてしまうことが問題。(もしかしたらほんとにないのかも??)

 

何を選ぶのも自由ですが、きちんと選択肢をもって自分の意志で選べた方がいいと思います。これはもう。ほんとに。進学にしろ就職にしろなんにせよ。

 

最後に、タイトルの衣食住人努力という並びですが

 

どう変わっていくにせよ自分を見失わないような順番をキープしたいですね。

 

 

・・・この後教育につなげてみようと思ったのですが、ちょっと長くなるとあれなので、また別で書こうと思います。

実は先週は初めて小学校を初めて訪問して、この後も何校か機会に恵まれて、よりぐるぐるが深まっているところです。

 

ではでは。mo!

 

p.s.

今僕が衣食住をしっかり大切にできているのは、環境的な要因のほかに奨学金を十分にいただいていてお金の心配をほとんどしなくてすんでいることが大きいのかな、とも思っています。感謝。

 

www.tobitate.mext.go.jp

トビタテ!留学JAPANという奨学金です。留学に行かれる方はぜひ検討してみて下さい。お金以上のものが得られると思います。