留学直前に肺気胸になった話④ 留学前の不安とか保険とかそういう話
こんにちは!moi!
なんだか思ったより回を重ねてしまいましたが、こんかいで書きたかったことをバシっと書いて終わりにしたいと思います。
今までの肺気胸列伝を要約すると、、
5月初旬 初めての発症。軽度⇒1週間自宅安静で自然治癒⇒
7月前半 再発。重度。即日入院でドレーンで応急処置。⇒手術⇒入院期間1週間で退院
という、まあ、流れでやってきたわけです。
それで、なんとも忘れてはいけないのが
8月後半 留学への take off !
ですね。
なんなら肺気胸になるだけならちょっとゆっくりできる時間ができてよかったーくらいで済んだのかもしれないのですが(多分すまなかった)、なにせ留学が控えてるのでそれが気がかりで気がかりで仕方がありませんでした。
まず一番最初に気になったのが
①保険のこと。
どうやら肺気胸は、保険の世界では「既往症」というくくりで扱われるようです。保険会社によって〇年以内にかかった疾病は既往症と見なすという定義が決まっていて、海外留学保険では基本的に既往症は保険適応外になります。(これも留学期間によって選択肢が大きく変わってきて、三か月以内とか半年以内とかでとにかく短ければ短いほど多様なニーズにあった保険が選べるみたいです。でも一年留学で保険を提供している会社ってそんなにないっぽくて。)
超やばいじゃん
ということで、医者に行かずに自宅安静で自力気合で直したら記録残らないから既往症扱いにならないんじゃね?というおバカ発想で医者にかかるのが少し遅れた僕です。おすすめしません。
で、結局入院が決まってから色々調べたんですけど、唯一一社だけ既往症にも保険されて一年間で申し込める海外留学保険がありました。
それが今使ってる
ってやつです。(一気に宣伝感が増しましたね)
この保険も基本的には既往症は対象外なのですが、ホームページのQ&A欄に
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Q:持病や既往症は補償の対象となりますか?
A:いいえ、持病や既往症については、補償の対象となりません。
ただし、米国医療制度等に対応するため、旅行目的が留学の旅行期間31日超で被保険者年齢32歳以下のご契約については、オプションで「疾病に関する応急治療・救援費用」のご選択が可能です。上記要件およびオプション選択をいただいた場合は補償の対象となる場合がございます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とあります。
実際に降りる金額は通常の金額と比べてぐっと下がるのですが、それでも海外で応急処置をするくらいなら十分カバーしてくれる(と思う)し、ないより全然ましです。
それから、実際に会社に問い合わせてみたところ過去に破れた方の肺のみが既往症扱いとなり、もう片方の肺が破れたら新規の扱いになることもあるとかなんとかで、とにかく事が起こって審査してみないとはっきりとしたことは言えないということでした。
肺気胸は体質に関わる病気で、片方が破れたらもう片方も破れる可能性があるという割と性根の悪い病気なのでこれはちょっと希望がもてますね。
と、いうことで数週間のてんやわんやの後保険のことは一件落着しました。
実際に満々万が一同じような境遇の方がこれを読んでいたとしたら、ご自身でしっかりいろいろな会社を比べたうえで選んでほしいと思いますが、僕自身結構その作業めんどくさかったりストレスだったので、一発スパッと決めてしまうのもいいかもしれません。
次に不安なことは
②再発への不安
自然治癒の再発率は約50%、手術した際の再発率は10%以下(医師の腕や術式による)だそうですが、いずれにしてもあまり低い数字だとは思えません。
特に、軽度の肺気胸は正直破れたか破れてないか微妙なくらいの症状なので、正直退院してから今まで4か月間で10回くらいは
「あれ、これ終わったかな、、」
って背筋凍らせました。
今となっては完全にお笑いですが、ちょっと判断力にかけるところのある僕は退院から一か月もたたないうちにやれ勉強合宿に参加して徹夜でプレゼン練ったり、母校の部活合宿にOBとして参加したり、留学前で家を引き払ってしまって数日ホームレス生活をしたりと大事な留学を直前に控えた病み上がり人間とは思えない行動を繰り広げていて、正直疲労もたまっていて、出発の二日前。
あれ、、これはやばい
ってなったわけです。もうほとんどパニックですよね。しかも意識を肺に向けすぎてるせいかもう何かありとあらゆる刺激が再発の兆候にしか思えなくなって、だんだんほんとに息苦しくなってきて、深呼吸したら痛いし・・・
って泣きそうになりながら出発前日に病院に行きました。
レントゲンの結果を待ってる間はもう大学受験の合格発表を待ってるみたいで(再発してたら飛行機代パーになっちゃいますし)地獄の時間でした。
まあ結局なんともなかったんですけど。母の涙。
肺、きれいに膨らんでますね。
って微笑んだおじいちゃん先生の笑顔を僕はわすれない。
医者は患者の体だけじゃない。心も救うんだと。
で、その後も飛行機の中の12時間とか、レポート提出前の余裕がなくなってる時とか、体感温度ー10度のなかヒートテック一枚でゴミ捨てに行ったときとか、昨日の夜とか、オワタポイントは腐るほど潜り抜けてきましたが
何とか今、無事です。
今となっては、ああ、またか、くらいのリアクションで受け流しています。
両肺ボンバーしてる兄も、手術後何度も病院に駆け込んでは何ともないと追い払われた後、今悟りの境地に達しています。
気をつけるに越したことはないですが、あまり気にしすぎるのも良くないのかもしれません。
ということで、長々と肺気胸シリーズを書いてまいりましたが、満々万が一同じような境遇になった方がいたとして、満々万が一冷静に対処できる一助となれたらと思います。
なんていうか、本当に病気は仕方がないことなのでいい感じでうけいれつつ付き合っていけたらいいですね。
ではでは。moi moi!
P.S.
病気になった時、信頼すべきはネットではなく医者だと思います!!!!